塾・予備校に通う意味とは?メリット・デメリットを考える

大学受験となると、多くの受験生は塾や予備校に通っています。そんな中で「塾や予備校に通う意味なんてあるのか」と考えてしまう人もいると思います。

大手予備校や地域の個別指導塾で1000人以上の生徒を指導してきた私の意見を言うと、

「そのように考えているあなたは、志望校に合格できる可能性が高いです」

世の中にいる多くの受験生は、「受験=とりあえず塾や予備校に通う」という単純な思考で通塾しています。これまでの私の経験から言って、「とりあえず」と考えている受験生はだいたい落ちます通塾のメリットを理解せずに周りに流されて通っているからです。

「塾や予備校に行けば大丈夫だろう」という考えでは、謎の安心感が生まれてしまい、結果的に勉強をしなくてなってしまうのです。

そのため塾や予備校に通う意味を考えることは、決して悪いことではありません。メリット・デメリットを理解して有効な使い方ができれば、他の受験生よりも偏差値を伸ばし、志望校合格へと近づくことができます。

このページを通じて、塾や予備校に通うメリットとデメリットを把握し、通う意味があるのかを考えていただければ幸いです。

塾・予備校に通うメリットとは

大学受験を考えたとき、塾や予備校に通うメリットは3つあります。

① 学校とは別角度からの授業で内容を理解できる

② 志望校合格までの道のりをイメージしやすくなる

③ 勉強のモチベーションを自動的に維持できる

それぞれのメリットについて以下で具体的に紹介します。

学校とは別角度からの授業で内容を理解できる

1つ目のメリットは、塾や予備校に通えば学校と合わせて2回教わることになるので、内容の理解を深められる点です。

「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、学校の授業とは別の角度から教わることで、完璧に理解しているつもりのことでも、新たな発見やさらに深い学びを得ることができます

たとえば、学校で数学のある公式について習ったときに、問題で出てきてもその公式の使い方が分からなくて、解けないことがあると思います。塾や予備校の授業でその公式を使った問題を解けば、どんな場面でどんな風に使うのかを理解できるでしょう。

私が個別指導塾で教えていた時に、生徒から分からないところの質問を受けて答えると、「学校でこんなことをやってたんだ!」という声をよく耳にしました。学校の先生とは違う言い回しや方法で教えることで、学校では分からなかったことを理解できるようになるのです

志望校合格までの道のりをイメージしやすくなる

塾や予備校に通うメリットの2つ目は、合格するために何をすべきかが明確になる点です。

塾や予備校では、授業のカリキュラムを元に勉強の進め方を提示してくれるので、今すべことやその先のことまで分かるようになります。また、勉強を始めた後も、スタッフが勉強のやり方や進め方の相談役になってくれるので、困ったときにも参考になる意見を聞くことができるのです。

もし独学で勉強しようとすると、どうしても勉強の計画建てのところで何をすべきかが分からなくなってしまいます。特に苦手科目などの「どこが分からないかも分からない教科」がある人は、何からやれば良いのか分からず、勉強の取り掛かりも遅くなってしまいます。

私が高校生だったときに、英語がまさにその状態でした。中学レベルの英語からつまづいて、受験のスタート地点にも立てていませんでした。しかし英語を勉強しようにも、受験用の単語帳か、中学レベルのものからやるべきかなど、何から始めたら良いのか分からなかったのです。

一応高校受験の参考書を買って、最初からやり直そうかとも考えましたが、間違った方法で勉強している気がしてなりませんでした。そこで予備校に通うことを考え、スタッフの人に私の英語力から志望校に必要な力を身に付けられる授業のカリキュラムを作ってもらいました。

結局その予備校に入ってそのカリキュラムにしたがって勉強を進めたのですが、そのおかげで勉強計画については何の心配もなくできて良かったと思っています。結果についても国立の二次試験では、どの科目よりも一番高い点数を英語でたたき出し、合格することができました。

今振り返っても、英語については塾や予備校に通わなければ当時の自分の力ではどうすることもできなかったと思います。当時の私のような人は、どのように勉強していくのかイメージが湧かないからこそ、勉強計画については塾や予備校を頼るべきです。

勉強のモチベーションを自動的に維持できる

塾や予備校に通うメリットの3つ目は受験勉強のモチベーションを維持できることです。塾や予備校に通う意味はモチベーション維持のためにあると言っても過言ではないくらい一番大きなメリットになります。

なぜなら、勉強へのモチベーションがなければ、頭が良かったり勉強時間がたくさんあったりしても、第一志望校に合格することはできないからです。

塾や予備校に通うと、そこでしか会えない塾の生徒や先生がいます。この人たちとは勉強を通して繋がっているので、一緒にいるだけでも自動的に自分をモチベートしてくれます。

実際私が受験生だったとき、予備校の他の生徒の存在によりモチベーションを高く保つことができて、第一志望校に合格することができたと思っています。

当時の私は勉強に専念するために、予備校内では絶対に友達を作らないと決めて勉強をしていました。そのため、休憩中に友達と話をすることはありませんでしたが、そういった状況でも他の生徒の存在が私のやる気を上げてくれたのです。

というのも、自分と同じようにいつも勉強している人たちを見て、自分も負けてられないと思い勝手にライバル視していたからでした。彼らとは結局一度も話すことはなかったのですが、彼らは私にとって自分のモチベーションを自動的に上げてくれる存在でした。

また、予備校に行く度に担当の先生と勉強の進度や内容について話していました。そのため、担当の先生の期待に応えようとする気持ちと、常に監視されているという気持ちから勉強で手を抜くことはありませんでした

逆に独学で勉強しようとすると、自分との闘いになってくるため、精神的に弱い人にとっては受験で成功するのは厳しいです。受験勉強に対する良い刺激を常にもらえる場と考えるだけでも、塾や予備校に通う価値はあります。

塾・予備校に通うデメリットとは

塾や予備校に通うメリットを3つ挙げましたが、実は塾の活用方法さえ誤らなければ、お金がかかること以外デメリットは存在しません。

塾に通う意味を理解して有効活用できれば、塾なしで勉強するよりも確実に学力を伸ばせるからです。しかし塾や予備校に通うメリットを理解して活用していかないと、メリットがデメリットに変わってしまうことがあります

私がこれまで指導してきた中で、メリットがデメリットに変わってしまうよく見る代表的な例を2つ挙げます。

① 先生や友達と仲良くなりすぎて勉強できなくなるパターン

塾や予備校に通っている人の中には、スタッフや友達と仲良くなる人達もいます。その環境の中でモチベーションを上げられれば問題ありませんが、なれ合いになって遊びに行っているような感じになってしまうと、話に夢中になって勉強できなくなってしまいます

塾や予備校でモチベーションを上げていくことを目的に最初から考えていれば、先生や友達との距離感も変わってくるはずです。

たまに勉強とは関係のない話をしてリラックスする分には構いませんが、それも度が過ぎてしまうとデメリットになってしまいます。

② 塾や予備校のカリキュラムに縛られてしまうパターン

もう一つのパターンは塾や予備校のカリキュラムに沿って勉強を進めるものの、逆にそのカリキュラムに縛られて、効率の良い勉強ができない場合です。

私が受験生のとき、予備校に通って英語の点数を伸ばすことができたと話しましたが、授業の取り方で失敗したこともありました。

高3の冬期講習で入試レベル問題を取り扱った英語の講習授業を取ったのですが、授業の回数があまりにも多かったため十分な復習ができず、結果的に勉強の効率が悪くなってしまいました。

このような失敗をした原因は、英語が苦手という理由だけで他の科目とのバランスも考えずに、英語の講習授業をたくさんとったことです。塾や予備校が出してくれるカリキュラムは、あくまでも目安であって絶対ではないことを肝に銘じておく必要があります

ここで紹介した以外にも、メリットがいつの間にかデメリットになってしまうパターンはあります。いずれにしても通塾する意味をきちんと理解していれば防げるものばかりです。

少なくともこの記事を最後まで読んで下さったあなたは、塾や予備校に通う意味を自発的に考えている分、周りの受験生より一歩先に進んでると言えます。

入塾するかどうか迷っている人は、今回紹介したメリットが自分にとって必要か判断してみて、必要に感じれば塾や予備校に通うべきです。これら3つのメリットを元に通塾する意味を確認しながら、塾や予備校を有効活用して志望校合格を目指しましょう。