お金の関係で、なるべく独学・塾なしでMARCH(明治・青山・立教・中央・法政の略)レベルの大学に行きたいと考えている人は多くいます。
実際、塾に行かなくてもMARCHレベルの大学に行けるかと聞かれれば、答えは” Yes ”です。塾に行けば必ず合格できるわけではないですし、勉強自体そもそも誰かにやってもらうものではなく、自分でやるものだからです。
けれども、塾に行かなくても誰でも合格できるというわけではありません。大事なのは、塾に行く・行かないではなく、どのような道筋で勉強して志望校合格を勝ち取るかです。
そこで、本ページでは、MARCHに合格するために塾に行くべきか、また塾に行くとしたらどのような塾が良いか、MARCHに合格しやすい塾はどこのかについて説明します。
勉強計画が決まっていれば塾なし・独学でMARCH合格は可能!
実は、MARCH合格を目指す上で、塾に行くべきかどうかは、そこまで重要な問題ではありません。
塾とは関係なしに、合格に向けた勉強の計画を立てられているか、それを実行できるかどうかで、合否が分かれてくるからです。
当たり前のことですが、塾なしでやるにしても塾に入って勉強するにしても、勉強するのは自分自身になります。
塾に通うかどうかは、塾のカリキュラムに沿って勉強していくのか、それとも自分でカリキュラムを決めて勉強するかの違いだけなのです。
つまり、塾・予備校はあくまで合格するための一つの手段にすぎず、絶対に行かなければいけないところではないのです。
学校の先生や先輩から勉強法を聞いたり、ネットの情報を参考にしたりして、合格に向けた勉強計画を立てられれば塾に行かなくても合格できます。
ただし、一言に勉強の計画と言っても、頭の中になんとなく何をするかが決まっているレベルでは合格は不可能です。月単位、週単位、日単位で何をいつまでにやるかを細かく計画立てていなければなりません。
そこまでの緻密な計画を立てた上で、その計画を実行し、修正していく力があれば独学・塾なしで十分にMARCHに合格することができるはずです。
しかし、勉強の計画を自分で立てられなかったり、自分で計画を立てることに不安を感じたりするのであれば、独学での勉強はおススメできません。その場合は、塾に通って塾の先生と話し合いながら、勉強の進め方を決めていった方が、やるべきことがはっきりして断然良いです。
このように、自分の中で志望校合格までの計画が決まっていてやりきる自信と覚悟があれば独学で問題ありません。けれども、塾に頼るべきだと思ったら、すなおに塾の力を借りて勉強の計画を立てて進めていくのが合格への一番の近道です。
独学で勉強するときの計画立てで注意すべきこと
MARCH合格に向けて勉強の計画を立てられるかどうかで、塾に行くかを決めるべきだと説明しましたが、その計画を立てる上で注意すべきことが2点あります。
一つ上のレベルを意識して勉強していないとMARCH合格は厳しい
志望校合格のための計画を立てるときの注意点として、MARCHを狙って勉強計画を立てないことです。「MARCHに行きたいのになんで?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、大学受験では、第一志望校に合格できる人はほんの一握りで、ほとんどの人が、第二志望以下の大学に入学していきます。
それは、MARCHに入学する人にも当てはまることで、早慶や国立大学といったMARCHより上の大学を目指して落ちた人が、MARCHに流れていきます。
つまり、MARCHを通過点と捉えて、「最低でもMARCHに合格できる」といった計画を立てる必要があるのです。
計画を100%実行して「これならMARCHに合格できる」といったレベルの計画では、MARCHに合格することはできません。
実際、どんなに頑張ったとしても、計画通りに勉強が進むことはほとんどないです。そういった意味でも、最初から少し上を目指して余裕を持った計画を立てなければMARCHレベルに到達するのは難しいのです。
マーチと言っても偏差値はピンからキリまである
一般的に偏差値上では早慶の次に来るのがMARCHですが、細かく見ていくと、MARCHの中でもかなりのレベル差があります。
そのため、一言にMARCHを志望するといっても、MARCHのどこを志望するのかで合格の難易度はかなり変わってくるのです。
もし「MARCHならどこでも良い」という考えなのであれば、MARCHの中で狙いやすい大学や学部を受験することで、合格の可能性を高めることができます。
たとえば、青山大学の文学部は、青山大学の他の学部と比べて偏差値が低いです。さらに、経営学部は、MARCHのどの大学でも偏差値が低い傾向にあります。
また、一般的なMARCHの偏差値の順番として、明治>青山・立教・中央・法政というように、明治大学がMARCHの中で頭一つ抜けているのが現状です。どうしてもMARCHに入りたいのであれば、明治大学以外のMARCHで偏差値の低い学部を狙うのもアリです。
逆に、MARCHの中で、入りたい大学・学部が決まっている場合は、偏差値を調べた上できちんとした勉強計画を練らなければいけません。
たとえば、明治大学の商学部を志望する場合、前述したように一つ上のレベルを目指した勉強計画を立てることが重要になってきます。
というのも、明治大学の商学部の偏差値はMARCHの中でもトップクラスであり、学部によっては早稲田大学を上回ってくるからです。そのため、実際に明治大学の商学部に入学してくる人の多くは、早慶に合格していてもおかしくないような学力を持っています。
このように、一言にMARCHと言っても、偏差値で見てみるとピンからキリまであります。独学・塾なしで勉強するにしろ、塾に行って勉強するにしろ、自分の志望校がどのくらいの偏差値なのかを確認しておく必要があります。
MARCH合格に向けた塾選びの2つのポイント
独学・塾なしでMARCHに合格するには、自分で具体的な勉強の計画を立てて、それを実行していく必要があることを説明してきました。
ここまでを読んでみて、「自分なら独学・塾なしで行けそうだ」と感じた人もいれば、「塾の助けを借りないと厳しいな」と感じた人もいると思います。そこで次に、塾に通ってMARCH合格を目指す際の塾選びのポイントを2つ紹介していきます。
塾の授業以外で面倒見が良いか
1つ目のポイントは、MARCH合格に向けた勉強計画を一緒に立ててくれたり、管理したりしてくれたりするなどの面倒見の良い塾を選ぶことです。
最初に述べたように、MARCH合格を目指す上で、何を、いつまでに、どのペースでやっていくのかといった細かい勉強計画を立てることが重要になります。
どんなに塾の授業が良かったとしても、塾の授業以外の時間で勉強しなければ学力は上がりません。
面倒見の良い塾であれば、おススメの参考書や勉強方法も含めて、塾の勉強以外の勉強計画を、月・週・日単位で一緒に決めてくれます。さらに、計画が順調に進んでいるかのチェックや、現状の勉強法に対してアドバイスしてくれるはずです。
たとえば、英単語帳を一冊やるにしても、どの単語帳が良いのか、1日何単語ずつ覚えるのか、音読や書き取りといった暗記方法などを教えてくれます。その上で、予定通り進まなかったときや、単語がまったく覚えられなかったときに、計画の修正や別の勉強法の提案も出してくれるでしょう。
独学・塾なしで勉強する場合だと、自分が立てた勉強計画に不安を抱いたり、予定通り行かずに計画が頓挫してしまったりする可能性があります。しかし、面倒見の良い塾に通えれば、そういった勉強計画に対する不安を抱えずに、受験勉強に専念できるはずです。
偏差値がMARCH以上の大学出身であるか
MARCH に合格するための塾選びの2つ目のポイントは、MARCH出身の塾講師がいるかどうかです。
MARCH出身の塾講師ならば、講師自身の受験経験などを元に、合格するのに解けなければいけない問題のレベルを把握した上で、授業や勉強計画の指導を行ってくれます。
さらに、その学力に至るまでの過程を知っているので、指導にも説得力があるのです。
たとえば、どの教科の問題集を解くにしても、自分のやっている参考書で合格するのに十分な知識がつくのか不安になります。しかし、MARCH出身の塾講師に相談すれば、自身の受験勉強の経験や過去問の知識から、その参考書で十分かどうかを判断してもらえるはずです。
また、その塾講師におススメの参考書を聞いて、塾講師が使った参考書をそっくりそのまま同じやり方で勉強するのも良いです。その参考書の理解度や進行具合を、その塾講師が受験勉強した時と比べることで、合格までに具体的に何が足りないかを知ることができます。
注意点として、MARCHの中でも偏差値が上位の学部を志望している場合は、早慶出身以上の講師の方が良いです。
前述したように、MARCHの上位の学部に行くためには、早慶と同レベルの学力が必要になってきます。そのため、実質的に早慶を目指した勉強をしていかないとMARCHの上位の学部に合格するのは難しいのです。
MARCHに合格しやすい塾
ここからはMARCH合格を目指す上で、先ほど挙げた塾選びのポイント2つを満たす塾を文系・理系別にご紹介したいと思います。
どちらも、オンラインの塾で新進気鋭の塾ですが、MARCH志望ならぜひチェックしておきたい塾です。
文系MARCH志望向けのおススメの塾:Studyコーデ
スタディコーデは、”放置しない”個別指導をモットーに学習管理をしてくれるオンラインの塾です。
スタディコーデの特徴は、何と言っても、大学生でないプロの塾講師が1人1人に合わせて直接指導してくれる点にあります。先ほども述べたように、授業以外の面倒見の良さは、MARCH合格に向けて考えるポイントとして大切です。他の塾や予備校だと、どうしても大学生のアルバイトの人が指導したり、担当が変わってしまうということがありますが、スタディコーデは、経験豊富なプロが一貫して指導してくれるため、安心して受験を迎えることができます。
また、スタディコーデの塾長は、私大文系専門塾EDIT STUDYで6校舎の塾長を務めた経験があり、半数以上の生徒をMARCH以上の大学に送り込んでいる実績の持ち主です。
ただし、オンラインのみで行っている点と、厳選されたプロ講師で運営を行なているため、定員の人数が少ないと予想されます。その点だけ注意が必要です。
理系MARCH志望向けのおススメの塾:理系のための大学受験塾SoRa
理系のための大学受験塾SoRaは、「理系の分からないを0にする」を目標に、個別指導を行っているオンラインの塾となります。
SoRaのスゴイところは、受験の最初から最後まで塾長が週3回、直接指導に当たってくれるという点です。勉強内容の指導以外にも、先ほどの塾選びのポイントであげた学習計画の指導も行ってくれるため、受験生が分からない時、迷った時に丁寧にフォローアップしてくれる塾です。他の大手の塾や予備校だと、塾長が指導してくれるというのはまずあり得ませんし、学習計画まできちんと管理してくれる塾は少ないです。
また、塾長は、大手予備校で指導経験を積んだ後、個別指導塾で教室長を務めており、これまで明治大学や中央大学、青山大学といったMARCHだけでなく、併願校となりうる四工大(芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学、工学院大学)、東京理科大へ多数の生徒を送り込んでいます。
ただし、こちらもStudyコーデ同様にオンラインのみになっている点と、塾長自らの指導となるため、定員が限られている点だけ注意が必要です。
まとめ
最初に述べたように、塾や予備校に行けばMARCHに合格できるというものではありません。合格に向けた計画を立てて実行することが大事であり、それができなそうであれば、塾の力を借りて合格を目指しましょう。
塾に通って受験勉強を行う場合には、塾の授業以外での面倒見や、講師の学歴に注意して塾を選ぶことが大切です。
当サイトでよく読まれている記事3選
受験勉強を始めようと思って、塾・予備校を調べてみてもどこの塾が自分に合っているのかって分からないですよね?
実は、大学受験で第一志望校に合格するためには、どこの塾・予備校に通うかはそこまで重要ではありません。
というのも、100%合格させてくれる塾・予備校などこの世に存在しないからです。
むしろ、その塾・予備校の授業やシステム、スタッフを使ってどれだけ質の高い学習習慣を身に付けられるかに合格はかかっています。
私は、過去に大学受験の塾・予備校2社で、生徒に指導を行ってきました。その中で、志望校に合格した生徒は皆例外なく、塾・予備校を使い倒すことで、質の高い学習習慣を身につけている人達でした。
彼らは、塾の自習室に毎日通ったり、分からないところを徹底的に講師に質問したりするなど、塾の費用以上に塾に価値を見出していたのです。
ただ、これは塾・予備校にそういった質の高い学習習慣を身につけられる環境があってこその話になります。
第一志望の大学に合格するためにも、まずはどの塾・予備校でどんな授業、どんなサービスを行っているのかを知ることは重要です。それを頭に入れた上で、この塾でなら質の高い学習習慣を身につけられると思える、自分に合った塾を選びましょう。