河合塾マナビスとは
河合塾マナビスは、河合塾が経営している現役生向けの映像授業を主体とした予備校です。ライブ授業を主体としている河合塾とは別の形式になります。
ライブ授業と映像授業とで比べたら、ライブ授業の現役館の方が、映像授業のマナビスより良いのではと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
マナビスでは、河合塾の中でも分かりやすさで支持を集めた人気講師達の授業を映像化しています。しかも、その人気講師達がマナビスの映像授業用に授業したものになるので、決して河合塾のライブ授業に見劣りする訳ではありません。
では、河合塾マナビスのサービスの特徴やメリット、費用について詳しく見ていきましょう。
河合塾マナビスの学習システムについて
マナビスでは、すべての授業が映像授業となっており、以下のような学習フローで勉強を進めていきます。
① 授業の予習
マナビスで勉強を進めていく上で、予習・復習は必須です。基本的に、予習では、テキストに載っている例題と演習問題を解いていきます。授業ではその解説をしながら授業が進行していきます。
② 映像授業
マナビスの映像授業は、1コマ約90分で、1講座あたりのコマ数は基本的に20コマ~30コマです。入試対策の短期の講座は、90分×2~5コマです。マナビスの授業システムでは、校舎に行って授業を受けることになっており、校舎に行くとスタッフから「○○で受けてください」と受講する座席を指定されます。
また、マナビスの映像授業は、1.1倍・1.3倍・1.5倍の三段階まで速度調整が可能で、巻き戻しの機能も付いています。
ただし注意点として、マナビスの映像授業は自宅で受講することができません。というのも、マナビスでは、緊張感を持って校舎で集中して授業を受けないと、学習効果は低くなると考えているからです。そのため、通塾を検討する際は、自宅での受講ができないことを前提に考えなければいけません。
③ チェックテスト
チェックテストとは、授業の内容の理解度を確認するテストのことで、約10分ほどのテストになります。チェックテストは、何点以上とらないと次のコマに進めないというものではなく、理解できていない部分を把握するためのテストです。
間違えた問題については、次のアドバイスタイムでどこをどのように間違えたかを確認していきます。
④ アドバイスタイム
アドバイスタイムとは、大学生のチューターと一緒に、授業やチェックテストの中で分からなかったところを確認する時間です。アドバイスタイムでは、大学生のスタッフが個別指導をするのではなく、むしろ自分で授業の内容や分からなかったところをチューターに説明していきます。
生徒から質問するスタイルがアドバイスタイムの基本となっているので、マナビスでは質問のしやすい環境が整っていると言えます。
また、チューターから「この問題は理解できている?」と問題を指定されて、説明されるように促されるので、本当に理解できているかどうか確かめることもできるのです。なんとなく理解した気になっている問題でも、いざ説明をしてみると、きちんと説明することができず、あやふやになっている部分を洗い出すことができます。
⑤ 授業の復習
マナビスの授業の復習は、何をしないといけないかが明確になっているので、復習がしやすくなっています。というのも、チェックテストやアドバイスタイムで自分がどの部分を理解できていないかが分かっているため、復習をするポイントがはっきりしているからです。
また、マナビスの授業の作りが演習中心となっており、授業やチェックテストの問題を解いて完璧にすればよいので、授業構成そのものが復習のしやすい構成となっているのです。
河合塾マナビスにしかない3つのメリット
質の高いテキスト
マナビスの1つ目のメリットは、河合塾の講師が総力を挙げて作成したマナビス専用のオリジナルテキストです。
マナビスの母体となっている河合塾には、毎年30万人ほどの受験者がいる全統模試のデータと、それに伴った良問を作成するノウハウが蓄積されています。
その実績と知見が集約されたのがマナビスのテキストであり、実際、テキストに収録されている問題が各難関・有名大学の入試でも出題されています。
マナビスの映像授業は、この良質なテキストを軸に作成されています。そのため、マナビスでは1つの講座に対して2人の講師が担当しており、どちらか片方を選べるのですが、どちらを選んでも使うテキストは同じです。
もちろん、マナビスの講師も全国の河合塾で分かりやすいと支持を得た実力講師陣で構成されています。その講師達がマナビスの映像授業用に授業をしたものを撮っているので、授業のレベルも高いです。
ただ、マナビスではあくまでも講師ではなく、テキストに軸を置いた授業を展開しています。そのテキストで勉強するだけでも価値があると言えるでしょう。
復習のしやすい授業システム
マナビスの2つ目のメリットとして、復習のしやすい授業システムが挙げられます。上記で述べたように、チェックテスト・アドバイスタイムで、授業の内容で分からなかったところを抽出して、復習のポイントを明確にできます。
また、授業の構成が演習中心となっているので、復習方法は、その授業の問題をすべて解けるようにすれば良いだけです。
このように、復習すべきポイントや復習する方法が確立されている分、受講後に何をすべきかがはっきりしており、勉強がしやすくなっているのです。やることがはっきりしているので、やる気さえあれば、一気に学力を上げることができます。
受験勉強において、「これをやれば合格できるんだ!」と確信をもって勉強できるかどうかは、大事なポイントです。自分の勉強に対して自信を持てないと、いろんな方法を試して結局中途半端に終わってしまいやすいのです。
そういった意味でも、やることが明確化されているマナビスの復習システムは、受験勉強を効率的にしてくれると言えます。
気軽に質問ができるアドバイスタイム
マナビスの3つ目のメリットは、大学生のチューターに気軽に質問ができるアドバイスタイムです。
前述したように、アドバイスタイムは、受講とチェックテストを終えた後に、大学生のチューターと授業の内容や間違えたところを確認する場です。
アドバイスタイムの良さは、受講後毎に必ずチューターと話すことができる環境にあります。他の塾・予備校だと授業外で質問はできても、講師が忙しくて後回しにされてしまったり、他の人の順番待ちをしたりすることがあります。
マナビスであれば、アドバイスタイムとして質問の時間をとってくれるので、講師の都合に関係なく質問をすることができるのです。
また、塾・予備校のスタッフに話しかけるのがそもそも苦手な人もいると思います。そういった人達も、アドバイスタイムのようにキッチリと時間が設けてあれば、遠慮せずに質問することができます。
逆に言えば、マナビスに通う場合、アドバイスタイムをどれだけ有効活用できるかが重要です。受け身の姿勢になって、アドバイスタイムで質問ができないと、マナビスでの勉強の効果は半減すると言っても良いでしょう。
河合塾マナビスで成績が伸びる人の特徴とは
決まったことをコツコツできる人
マナビスでは授業の予習・復習ですることが決まっているため、コツコツ勉強できる人に向いている予備校だと言えます。
マナビスのテキストは、完璧にすれば間違いなく学力が上がるように作られている良書です。そのテキストの予習・復習をキッチリとこなすことがマナビスに通う上で重要であり、コツコツ勉強できる人にはその勉強法が向いているのです。
もしそういったタイプの人がマナビスへの通塾を検討しているのであれば、なるべく早い時期での通塾をおススメします。というのも、コツコツ勉強するタイプの人には、少し余裕を持ちながら地道に勉強の成果を積み上げていく時間が必要だからです。
受験勉強では、成績が必ずしも右肩上がりになるとは限りません。長い目で見れば、右肩上がりになるものの、短期的な視点で見ると波のように上下しながら上がっていくものです。
受験勉強の開始時期がギリギリのタイミングだと、短期的に見て成績が下がったときに、焦りがでてしまいコツコツ勉強していくのが難しくなってしまいます。マナビスという自分のペースでできる環境だからこそ、ゆとりを持って早いタイミングでの入塾がおススメです。
塾・予備校のスタッフに質問するのが苦手な人
前述したように、塾・予備校のスタッフに質問するのが苦手な人でも、マナビスのアドバイスタイムがあれば気軽に質問をすることができます。
他の大手の予備校では、自分からスタッフに話しかけない限りは質問できませんが、マナビスではアドバイスタイムのおかげで、質問の時間が確保されているので、質問のしやすい環境が整っているのです。
実際、マナビスに通った人の口コミでも、アドバイスタイムの良さについて書いている人がいます。
【良い口コミ】
「映像授業のあとのアドバイスタイムで、質問に親身になって答えてくれたので良かったです。」
引用元: https://www.jyukunavi.jp/hyouban/blist/197.html?page=2
「個別にいつでも気軽に質問でき、その都度講師が丁寧に回答してくれた。」
引用元:https://www.jyukunavi.jp/hyouban/blist/197.html?page=3
ただし、チューターの質は校舎によって違うので注意が必要です。また、人同士の関わり合いなので、当然チューターによって合う合わないもあります。実際、通っていた人でもチューターの当たりハズレについて述べている人もいます。
【悪い口コミ】
「映像授業なのでアドバイザーはいるが、講師はいない。その日によってアドバイザーが違かったようで、分かりやすい時と分かりにくい時があったようだ。」
引用元:https://www.jyukunavi.jp/hyouban/blist/197.html?page=2
「みんな勉強に来てるので、環境はよかったと思います。うちはチューターの方と相性が良くなかったのが残念でした。」
引用元:https://www.jyukunavi.jp/hyouban/blist/197.html?page=3
このように、マナビスはアドバイスタイムのおかげで、他の大手予備校と比べるとかなり質問しやすい環境が整っています。ただし、校舎によって大学生のチューターの質は違ってくるので、入塾を検討する際は必ず通う校舎に行って、スタッフの様子や雰囲気を見る必要があります。
マナビスに向いていない人とは
部活や習い事で忙しくて校舎に通う時間がない人
入塾しても部活や習い事で校舎に来る頻度が少なくなってしまう人は、マナビスには向きません。先ほど説明したように、マナビスでは、校舎に来て映像授業を受けるのが基本スタイルになります。
マナビスに通う場合、とったコマ数にもよりますが、週に3コマずつ受けていくとすると、週2、3回校舎に通う必要があります。
週に数回でも自由にマナビスに通える人であれば、自分の都合に合わせて好きなタイミングで授業を受けられるので、マナビスは通いやすい予備校だと思います。
しかし、週1しか校舎に通えない人は、その1日に無理やり授業を詰め込まざるを得ません。さらに、1回でも欠席をしてしまうと、授業が後回しになって、結局消化しきれずに、うまく行かないことが多いです。
仮に週1コマのペースで計画を立てても、マナビスの授業だけでは大学受験に必要な勉強量に達さないので、授業以外での自主学習は必須になります。
たとえば、週1回英語の授業を受けるにしても、文法や構文など、どの授業をとるか決めなければなりません。そのため、仮に文法だけマナビスの映像授業でやるとすると、構文は独学ですすめていくことになります。
そうなってしまっては、マナビスに通う意味がないので、自宅で映像授業が見れる予備校で、もっと自由に勉強できる方が良いです。このように、マナビスは、校舎に通う頻度が少なってしまう人からすると、向いていない予備校だと言えます。
雑談の入る面白い授業を求めている人
マナビスの映像授業は、講師の個性よりもテキストを売りとして、分かりやすさや効率を重視しています。そのため、おもしろい例えを使って説明したり、雑談を途中で混ぜたりしてくれる講師の授業を受けたいと考えているならば、マナビスは不向きです。
マナビスの授業では、講師が雑談をすることはほとんどなく、テキストに沿った内容だけを教えてくれます。もちろん、それが悪いわけではなく、優良なテキストを使って内容を分かりやすくまとめてくれるマナビスの授業は評価されています。
しかし、受験生の誰もがそういったスタイルの授業に適している訳ではありません。人によっては、講師の話がおもしろい方が、集中力が持続するから良いという人もいます。
実際、90分間のあいだで人間が最初から最後まで集中力を持って、毎回の授業を受けることは難しいです。人間の集中力は平均して約45分しか続きません。特に集中力に自信がない人にとっては、90分間フルに集中して勉強しようとすると、逆に勉強の効率が悪くなってしまいます。
そういった意味では、思わず聞き入ってしまうような面白い話のある授業の方が、その授業での重要ポイントが頭に残りやすいです。
このように、授業の中で講師の話に面白さを求めている人にとっては、マナビスは向かないでしょう。ただ、実際に授業を受けてみない限りは、自分でどう感じるかは分かりません。体験授業を受けてみて、マナビスの授業が自分に合っているのかを体感することが重要です。
マナビスの料金について
みなさんが、塾・予備校を探す上で気になるのが料金です。ここでは、マナビスの料金体系について徹底解説していきます。まず、マナビスに入塾した場合に支払う費用は、以下のような内訳になっています。
マナビスでは、大学合格までに掛かるお金は上記の金額のみです。そのため、入学金や講習講座などのイレギュラーな費用の心配はいりません。また、授業料の金額によっては、3~10%ほどの割引が適用されることもあります。
次に、それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
① 受講料
マナビスの授業の種類
まず、マナビスの料金について説明する前に講座の種類について説明していきます。マナビスには数種類の講座があり、以下のような講座体系で分かれています。
「単元別講座」「総合講座」について
マナビスに入塾すると、まず受けていくことになるのが、「単元別講座」と「総合講座」になります。
「単元別講座」は、入塾した段階でまだ習っていない単元を学ぶのが目的です。特定の科目があまりにも苦手で、知識がほぼ0の状態の生徒にも復習用として使われます。
一方で、「総合講座」は、学校で習った状態から入試レベルまで知識を引き上げていく講座です。授業内容は演習中心で、カリキュラムの根幹となる講座になります。
どちらの講座も、1~6までのレベル別で分かれており、志望校や学力に合わせてカリキュラムが組まれます。たとえば、MARCHであればレベル3・4、早慶であればレベル5・6が目安のラインです。
その他の講座について
「単元別講座」や「総合講座」を中心に進めていく一方で、マナビスには講習がありません。その代わりに、入試直前や志望校別の対策を行う講座として、「テーマ別講座」「センター試験対策講座」「入試直結!重点分野攻略講座」「大学別対策講座」があります。これらは、高3の夏や入試直前の時期など、受験期に行う講座です。「単元別講座」や「総合講座」で基礎力を固めて、その後に志望校別に合わせて演習を行っていくことになります。
他に、英検やTEAPなど大学入試で活用できる資格・検定対策の講座として、「英語 資格・検定試験対策講座」があります。
マナビスの受講料について
上記のようにマナビスでは、何種類もの講座があり、それによって料金も変わってきます。以下が、マナビスの料金表の写真になります。
(写真は2018年11月時点のものです)
マナビスに入塾した場合に、カリキュラムの中心となる「総合講座」だけをピックアップしてみると以下の通りです。
総合講座の1講座あたりのコマ数は、20コマまたは30コマで、ほとんどの講座が30コマです。また、参考までに同じく大手予備校である東進ハイスクール・東進衛星予備校の受講料と比べると、以下のようになります。
マナビスも東進も受講料に関しては、ほぼ変わらないことが分かります。マナビスと東進の違いについてもっと詳しく見たい人は、マナビスvs東進 料金やサービスを徹底比較!で詳しく書いたので、そちらもご覧ください。
② 事務手数料
受講料の他にかかる費用として、事務手数料5,400円が入会時にかかります。マナビスには入会金がないので、実質的に事務手数料が入会金となります。
ただし、「現在、河合塾に通っている、または通っていた場合」「兄弟・姉妹が河合塾生・マナビス生である、または過去にそうであった場合」には支払う必要がありません。
③ 学習サポート料
受講料、事務手数料の他にかかる費用として、学習サポート料というのがあります。学習サポート料には、受講講座に関連した質問対応などの指導料の他に、施設使用料・通信費用などが含まれています。
学習サポート料は、月額5,400円で、入会した月の翌月から高3の1月までの支払いです。値段に関して言えば、マナビスの学習サポート料は、月額で支払う分、良心的であると思います。
他の大手予備校の場合だと、指導費や施設利用費など、学習サポート料に似た費用は入塾した時期に関係なく一律で決まっていることがあります。そのため、入塾時期が違う人であっても、支払う金額は同じなので、遅く入塾した人が損をしてしまうことがあるのです。
そういった意味では、在籍した分だけ支払うマナビスの料金システムは、受験生のことを考えたものになっていると言えるでしょう。
実際にマナビスに通った場合の年間でかかる料金は?
マナビスのパンフレットに、実際に通塾した場合の受講プランの例が載っていたので、それを元にマナビスに通うといくらかかるかを調査しました。
パンフレットには受講プランは載っているものの、合計金額は記載されていません。そのため、金額については料金表を参考に当サイトの方で算出しました(2018年11月時点の料金表を元にしています)
今回、掲載しているプランは、あくまでもパンフレットに載っている受講プランの例であり、人によって受講プランは違ってくるので参考程度にご覧いただければと思います。
① 高3生からマナビスに通って難関国立大(理系)を目指す場合
難関国立大学(東工大、東北大、大阪大、名古屋大、北海道大、九州大など)を目指す高3生をモデルに作られた受講プランを見ていきましょう。パンフレットに載っていた受講プランは以下のとおりです。
上の受講プランの講座とその料金をまとめた表が下図になります。
② 高3生からマナビスに通って難関私立大(文系)を目指す場合
早慶などの難関私立大学を目指す高3生をモデルに作られた受講プランを見ていきましょう。パンフレットに載っていた受講プランは以下のとおりです。
上の受講プランの講座とその料金をまとめた表が下図になります。
受講プラン例はあくまでも参考程度に
ここまで高3生の受講プラン例を2つお見せしましたが、先述したように、実際に入塾したら似たような受講プランになるわけではありません。
その理由は、マナビスの受講プランは、志望校のレベルではなく、生徒の学力に合わせて作られているからです。特に、上記のような受講プラン例は、元から学力が高い人でないと、授業についていけず消化しきれない可能性があります。
今回お見せした受講プラン例では、難関大の合格を目指す上で到達してほしいレベルの講座が書かれています。しかし、実際に難関大に合格した人全員が、マナビスに入塾する時点で、難関大レベルの講座を受けられる学力を持っていたわけではありません。
自分のレベルに合った講座からまずは受講を始めて、最終的に難関大レベルの講座を受講した人がほとんどです。
たとえば、今回の受講プラン例の2番目にある「高3生からマナビスに通って難関私立大(文系)を目指す場合」を見てみましょう。
このプランでは、英語の総合講座として「英文法・語法(レベル5)」「私大英語読解総合(レベル5)」がありますが、どちらも基礎というよりかは発展的な内容を押さえていく講座になります。
もしマナビスに入塾した段階で基礎レベルの英文法が抜けていたり、英語の文構造が理解できなかったりした場合は、一つ下のレベル3・4の講座を受けることになるはずです。そこで基礎を固めた後に、必要なレベル5の講座を受講する運びになります。
いくらレベル5の講座がその大学に合格する上で必須だからと言っても、基礎を固めなければ、受講の内容は理解できないのです。
このように、人によって入塾時の学力が違うために、受講プラン例のように行くことはほとんどありません。特に高3生は、マナビス入塾時点で、志望大学レベルの総合講座を受けずに、自分のレベルに合った講座から始めるケースが多くなります。
金額については現実的な目安となる
マナビスから出している受講プランなので、「実際よりも安く見積もられているのでは?」と疑った人もいたかもしれません。しかし、大手予備校・塾で働いてきた私の感覚では、実際の料金とそこまで解離していない金額であると思います。
上記で述べたように、人によって受講プランは変わってきますが、最終的な金額は受講プラン例くらいを考えておいた方が良いです。
ただし、マナビスに通ったら絶対にこのくらいの金額を支払わないといけないという訳ではありません。
仮に、受講プラン例よりも費用が安いからと言って、マナビスに通えなかったり、必ず受験に失敗したりするということはないです。もっとコマ数を減らして少ない費用でマナビスに通塾することもできます。
③ 高2生からマナビスに通って早期に受験対策を始める場合
高2生の段階でマナビスに通い、受験勉強に取り組む場合の受講プランを見ていきましょう。パンフレットに載っていた受講プランは以下のとおりです。
上の受講プランの講座とその料金をまとめた表が下図になります。
高2生の受講プラン例は現実とかけ離れている
今お見せした高2生の受講プラン例について、現実的なところで言えば、高2生の段階でここまでコマ数をとる人はほとんどいないと思います。このプランだと、毎日最低でも1コマ受けないと高2生の内に終わりきらないからです。
実際には、部活や学校の勉強と両立しないといけないので、そこまでハードなスケジュールで受講することは厳しいです。高2生の間だけの受講プランで言うと、受講プラン例の半分以下のコマ数が妥当な数字であると思います。
ここまで、塾選びのプロから見た河合塾マナビスについて紹介してきました。ここまでの話をまとめて、マナビスを一言で表現するならば、「映像授業の正統派」と言えるでしょう。
マナビスの学習システムは、優良なテキストや河合塾の指導ノウハウを生かして、「真面目に取り組んだ人の成績が上がるシステム」になっています。このように言うと、「真面目に取り組めば成績が上がるなんて、当たり前じゃないか」と思うかもしれません。
しかし、塾や予備校に行って、いくら勉強しても成績が上がらないケースはあります。それは、「その塾や予備校の環境がその人に合っていないか」、あるいは「その塾でやっている勉強方法が間違っているか」のどちらかです。
前者については、その塾・予備校が悪いわけではありませんが、後者のケースは最悪です。その点では、マナビスは、テキストが良かったり、授業後にアドバイスタイムを設けたりするなど、成績を上げる環境は整っていると言えます。
とはいえ、マナビスのスタッフや雰囲気が良いかまでは、実際に校舎に足を運ばなければ分かりません。いくらマナビスの学習システムが優れていても、営業ばかりしてくる社員スタッフや、指導力の低い大学生スタッフがいては、意味がありません。
もし河合塾マナビスに通うかどうか検討している場合は、この記事を参考にした上で、通う予定の校舎に体験授業を受けに行ってみましょう。
当サイトでよく読まれている記事3選
受験勉強を始めようと思って塾・予備校を調べてみても、どこの塾が自分に合っているのかって分からないですよね?
実は、大学受験で第一志望校に合格するためには、どこの塾・予備校に通うかはそこまで重要ではありません。
というのも、100%合格させてくれる塾・予備校などこの世に存在しないからです。
むしろ、その塾・予備校の授業やシステム、スタッフを使ってどれだけ質の高い学習習慣を身に付けられるかに合格はかかっています。
私は、過去に大学受験の塾・予備校2社で、生徒に指導を行ってきました。その中で、志望校に合格した生徒は皆例外なく、塾・予備校を使い倒すことで、質の高い学習習慣を身につけている人達でした。
彼らは、塾の自習室に毎日通ったり、分からないところを徹底的に講師に質問したりするなど、塾の費用以上に塾に価値を見出していたのです。
ただ、これは塾・予備校にそういった質の高い学習習慣を身につけられる環境があってこその話になります。
第一志望の大学に合格するためにも、まずはどの塾・予備校でどんな授業、どんなサービスを行っているのかを知ることは重要です。それを頭に入れた上で、この塾でなら質の高い学習習慣を身につけられると思える、自分に合った塾を選びましょう。